小学5年生から受検勉強を始めても間に合います!ただし、親がスケジュール管理を徹底的にする必要があります。その覚悟を持って臨みましょう。志望校に合った勉強方法を効率的に行い、合格するための勉強だけを行い、合格を勝ち取りましょう。
志望する学校の適性検査型の種類(適性Ⅰ 適性Ⅱ 適性Ⅲ)と選抜テストの内容(作文・面接・実技試験・報告書等の有無)をしっかり確認して必要な科目のみ集中して対策しましょう。
ご参考までに我が家は 適性Ⅰ 適性Ⅱ 実技試験 の試験対策をしました。
あくまでも、私たち親子が経験した 公立中高一貫校 合格だけを目的にした勉強方法のご紹介です。参考にできるところだけをピックアップして、ぜひ活用してください。
受検までの勉強スケジュール
受検を決意してから、受検日まで1年だったため、スケジュール管理は徹底しました。毎日必死で勉強しても終わらないのでは、と思う勉強量でしたが、ある程度余裕を持ったスケジュールをたて、月1回はスケジュールを見直し、合格への道筋をたてることに集中しました。
小6の夏休み期間が終わるまで、本人は全く受検生らしくなく、見ていないところで結構勉強をさぼっていることがのちのち判明しましたが、9月からようやく本気を見せてきた気がします。ただ、さぼっていたとはいえ、1日平均4~5時間は勉強し、学校には休まず通い、お友達とも遊んでいました。受検直前(2週間)は1日7~8時間は勉強し、効率的にスケジュールをこなしていました。
あせらず、しっかりスケジュールをたてましょう!
*実際の教材使用スケジュール
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小5 | 小6 | ||||||||||||
1 月 | 2月 | 3 月 | 4月 | 5 月 | 6月 | 7月 | 8 月 | 9月 | 10 月 | 11月 | 12月 | 1 月 | |
公中受検 新演習 文系 | 小5上 | 小5 上 | 小5下 | 小5 下 | 小5 下 小6上 | 小6 上 | 小6 上 | 小6 下 | 小6 下 | 演習 問題 | 演習 問題 | 復習 | 復習 |
理系 | 小5 上 | 小5 上 | 小5 上下 | 小5 下 | 小5 下 | 小5 下 | 小6 上 | 小6 上 | 小6 下 | 小6下 | 演習 問題 | 演習 問題 | 復習 |
言語365 | 小5 上 | 小5 上 | 小5 下 | 小5 下 | 小5 下 小6 上 | 小6 上 | 小6 上 | 小6 下 | 小6 下 | 復習 | 復習 | 復習 | 復習 |
計算365 | 小5 上 | 小5 上 | 小5 上下 | 小5 下 | 小5 下 | 小5 下 | 小6 上 | 小6上 | 小6 下 | 小6 下 | 復習 | 復習 | 復習 |
Z会公立 中高一貫校 適性検査 | テ 添 | キ 削 | ス 問 | ト 題 | → | → | → | → | → | → | → | → | 全 テキスト復習 |
Z会公立 中高一貫校 作文 | テ 添 | キ 削 | ス 問 | ト 題 | → | → | → | → | → | → | → | → | 特になし |
10年間 スーパー 過去問 (過去5年分) | × | × | × | × | × | × | × | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
家庭学習、塾の一日の勉強時間
毎日朝の時間を勉強に充て、早く寝る習慣をつけていました。受検日当日は朝が早いですので、朝早く起きて勉強する習慣をつけてください。塾によっては夜が遅いですので、睡眠時間を7~8時間は確保できるようにしましょう。
家庭学習
平日
毎朝5時起床 ~ 7時まで勉強 約2時間
放課後(塾がない場合) 夕飯(19時)までに2~3時間勉強
放課後(塾がある場合) 塾前に30分勉強
休日
毎朝6時起床 ~ 8時まで勉強 約2時間
午前中 約3時間勉強(できなかった場合午後も)
受検直前の2週間
毎朝5時起床 ~7時まで勉強 約2時間
午前中 約3時間 午後 約3時間
受検直前の2週間は感染症対策を考え、学校を休ませました。悩みましたが、直前に集中して勉強をしたい、という本人の意志もくみ決断しました。個人的に、親の都合や旅行等で学校を休ませることに抵抗があるため、受検直前の2週間以外は、小学校6年間娘は無遅刻無欠席です。熱を出したこともありましたが、不思議と平日には復活し、毎日元気に学校に通ってくれていました。よく食べよく遊びよく寝ていたことも受検直前まで体調を崩さず戦えた要因かもしれません。体調管理はとても難しいですが、食事と睡眠時間はとても大切です。大切なお子様の健康を第一に考えてください。
塾での勉強時間
☆通常
週2日 × 1回90分の授業 × 13か月
☆夏期講習
22回(1か月間) × 1回90分の授業
☆冬期講習
35回(2週間) × 1回90分の授業
☆☆☆総勉強時間 14,490分(241.5時間)
総勉強時間を改めてみると、塾でもかなりの時間を勉強に費やしたことが分かります。優秀なお子様は塾に通わなくても、十分に合格する可能性はあると思います。塾に通わない場合は、親が教える覚悟をもって取り組んでください。効率よく必要な勉強だけを集中的に行うことが大事です。志望する学校の求めている学力をつける事を優先して、親が主導で導いてください。
塾に通う場合は、塾の先生との連携は密にとってください。個別指導塾に関していえば、毎回塾からの講習内容に対して、必ずコメントをし、先生に対応してほしいことを書いていました。親が熱心に対応すると、先生も必ず対応してくれます。実際、細かい要望も丁寧に対応してくれました。
実技試験対策は、塾の先生に全てお任せしました。過去問から問題を出して頂いたり、独自に実技試験対策の問題を考えてくださったり、とても熱心に取り組んで頂きました。実技試験対策は、塾だけで完結して頂き、家庭学習では対策は行っていません。
個別指導塾の先生は臨機応変に対応してくださいます。
密に連絡を取り、一緒に合格を勝ち取りましょう!
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受検に使用した教材
公中受検新演習 文系 理系
公立中高一貫校対策のバイブルともいえる、「公中受検新演習」にまず取り組みました。この教材は塾などでしか購入できないテキストだそうです。もし公立中高一貫校の受験を考えているのであれば、塾に通って購入することをお勧めしますが、中古品でよければメルカリやヤフオクなどでも売っているようです。
文系は、適性Ⅰの対策用 理系は、適性Ⅱの対策用 です。
この教材は小5・小6の2年間で使用できる教材として作られており、全国の公立中高一貫校の適性検査の分析がしっかり行われていることが特徴です。娘は小5の1月からスタートしているため、文系の小5上下・小6上下、理系の小5上下・小6上下の計8冊の教材を使用しました。
小5の1月時点でまず始めたのは基礎知識の定着を図る、ということでした。今まできちんと勉強をしてこなかったため、足し算引き算といった基礎的な計算、小5までに習う漢字なども間違えることが多く、ひたすらこの教材を使いながら小5の復習を行い、徹底的に基礎力を高めることを行いました。そして問題を解くために重要な知識事項や基礎内容を整理して、まずは小5の範囲を小6の5月までに終えるスケジュールでかなりのハイペースで進めていきました。
この教材の中身を見ていただいたら分かると思いますが、全く分からないような難問はあまりなく、順を追って考えれば解ける問題が多く盛り込まれています。知識事項で重要なものがより多く掲載されているうえに、適性検査型の問題が多く盛り込まれていることで実践的な力もつめるようになっています。学習量はかなりあり、毎日毎日一つ一つ知識を積み重ね、分からない問題は何度もやり直して知識の定着を図るよう努力しました。もちろん教材に小5小6とあるように、小5からの2年間を軸として教材が構成されていますが、小6から始めても十分に受検で勝負できる学習構成となっているのは間違いないと思います。
文系と理系で塾の担当の先生が違ったのですが、文系は教材に直接書き込む方式、理系は別にノートを買い、答えは全てノートに書く方式でした。個人的には別にノートに書いてくれた方が、間違った問題を解きなおす時に助かります。答えを書き込んでいると問題をやり直す際にどうしても答えを先に見てしまうので、復習にならないのでは、と思うからです。
復習対策として、文系に関しては、私が間違えた問題があるページ全てに付箋を貼り、答えが書き込まれていない教材を全て塾でコピーしていただき、そのコピーをさらに私がコピーしました。そして間違えた問題だけ、出来るまで何度も繰り返し復習していました。理系は間違えたページ全てに付箋を貼り、間違えた問題を別のノートに解きなおしをし、さらに間違えた問題は何度も出来るまで復習する、ということを繰り返しました。
塾と家庭学習の両方合わせて文系の小5上下・小6上下、理系の小5上下・小6上下の計8冊の教材を、小6の10月までに一通り終える、というペースで勉強を進めていきました。
公中受検新演習 言語365 計算365
公中受検新演習は先ほど紹介した「公中受験新演習」のカリキュラムに連動した、家庭学習用の教材です。文系は言語365、理系は計算365と連動しています。文系は漢字の基礎からしっかり学べる内容になっており、漢字の基礎が出来ていなかった娘には最初はかなり難しかったようですが、間違えた問題は塾でも家庭学習でも何度もやり直しを行い、知識の定着を図りました。
計算365も基礎的な知識を要する計算問題が多く、ケアレスミスの多い娘は、1ページごとに間違いが必ず1つはある、といった感じで復習にかなりの時間を費やす結果となりましたが、毎日塾から宿題を出してもらっていたので、必死にくらいついていったと思います。小5の4月から始めていれば1日1ページ(1週6ページ)のペースで学習を進められ、言語365では漢字や資料の活用問題、計算365では計算や算数理科の基礎問題を無理なく着実に学習することが出来ると思います。
こちらの教材も「公中受検新演習」と連動させながら同時進行し、塾と家庭学習の両方合わせて小6の10月までに一通り教材を終える、というペースで勉強を進めていきました。言語365 小5上下・小6上下、計算365 小5上下・小6上下の計8冊の教材を使用しました。
また、「公中受検新演習」と同じく文系は教材の直接書き込む方式、理系は別にノートを買い、答えは全てノートに書く方式でしたので、復習の際は「公中受検新演習」と同様に、文系に関しては、私が間違えた問題があるページ全てに付箋を貼り、答えが書き込まれていない教材を全て塾でコピーしていただき、そのコピーをさらに私がコピーしました。そして間違えた問題だけ、出来るまで何度も繰り返し復習していました。理系は間違えたページ全てに付箋を貼り、間違えた問題を別のノートに解きなおしをし、さらに間違えた問題は何度も出来るまで復習する、ということを繰り返しました。
こちらも「公中受検新演習」と連動させながら、言語365 小5上下・小6上下、計算365 小5上下・小6上下の計8冊の教材を小6の10月までに一通り終える、というペースで勉強を進めていきました。
Z会 公立中高一貫校 適性検査
Z会の通信教育は小4から続けていましたが、公立中高一貫校 適性検査は小5小6が対象です。小5の期間はただなんとなく問題を解いていただけでしたが、受検を意識した小5の1月からは分からない問題は塾に持っていき、解き方が分かるようになるまで説明をしていただきました。「公中受検新演習」とは違い、Z会の問題は過去問も多く取り扱っており、実践的な問題が多く、小5の1月時点の娘には難しすぎて正直全く意味が分からない、という状態でした。それでも毎月の添削問題は期日内に必ず提出することを徹底して行いました。まるで分らない問題をひたすら解き続けることは、娘本人も相当つらかったのではないかと思います。
「公中受検新演習」を一通り終えるまでは、Z会のテキストと添削問題はサブ教材として使用し、分からない問題は後回しにし、塾で聞いてから取り組む、という使い方をしていました。添削問題に関しても期日内に提出はしましたが、とにかくほとんど間違っていて、正解している問題が少なかったため、間違いなおしも本人にはさせず、塾の先生にお願いしました。
小学6年の後半になるとZ会の添削問題も実践的な内容が多くなり、実際に試験に使われた問題を解く機会が増えました。「公中受検新演習」より少し難易度が高く、より実践的ではないか、と個人的には思います。
受検直前期には小5小6の公立中高一貫校 適性検査、全てのテキストの問題を全て解きなおしをし、間違えた問題は間違えなくなるまで何度も何度も解きなおしました。ちなみに、テキストはコピーを取っておいて、解きなおしの際はコピーを使用していました。もしZ会のテキストを使用する場合は、必ずコピーを取っておいた方が良いと思います。一度書き込んでしまうとどうしても答えをみてしまい、分かった気になってしまうので、まっさらな状態で問題に取り組んだ方が良い、と思います。もちろんコピーはあくまでも自分が復習するためだけに行ってください。無断転載禁止ですので、ご注意ください。
Z会の講座は、塾に通っているお子様にも個人的にお勧めします!
また、Z会のテキストはサブ教材として使用していましたが、非常に分かりやすく良問が多いため、間違いなく合格に導いてくれた、と思います。娘本人も最初まるで分からず解けなかった問題が、何度も復習するうちに解けるようになり、こんな難しい問題も分かるようになったのだ、と自分自身で実感し自信がついたようでした。本気で中高一貫校の合格を目指すのであれば、塾と併用してZ会の通信教育も利用することをお勧めします。
Z会 公立中高一貫校 作文
もう一つZ会で活用していたのが作文の講座です。公立中高一貫校 作文は小6のみが対象ですが、小5の時は作文という講座を受講していました。小5時点の娘の作文力は親から見ても小2レベルでした。本当に内容が何もなく、文章の構成もまるでできておらず、読んでいて愕然とする作文力でした。もちろん小5の初めから添削問題も期日内に必ず提出していましたが、添削する先生も大変だろうな、と同情するほどの点数で申し訳ない感じでした。
小6の公立中高一貫校 作文はやはり実際に出た問題、テーマでの作文を書かせる問題が多く、実践的な問題が多い、と感じました。本人はとにかく作文に苦手意識があり、取り組むこと自体も気が進まない、という状態でしたので、塾の先生に相談し作文の基本的な書き方から教えていただくようにお願いしました。
Z会の公立中高一貫校 作文に関しては添削問題の点数云々よりも、とにかく基本に忠実に文章を書く、ということを意識させ、誤字脱字をなくし、基本に忠実に分かりやすい文章を書くように徹底させました。
あくまでも娘に関してですが、公立中高一貫校 作文の講座は娘にとっては苦痛以外の何物でもなく、唯一取り組まなくてもよかった、と思う講座です。それでも期日までに必ず添削問題を提出する、という1点を実行したことに意義があったのではないかと思います。作文に関しては添削の先生にご指導いただいても、本人の理解力が足りない点とせっかくの先生からの添削をまるで読まない、という点からも娘には向いていなかったかもしれません。
志望校の選抜テストの中に、「作文」がある方は、受講をお勧めします!
作文のコンクールのようなものも毎月開催されていましたので、作文が得意なお子様にはとてもやりがいがあり、飛躍できる可能性がある講座だと感じます。お子様本人の性格や学力によって成果が違うと思いますので、しっかりとお子様を観察してお子様に合った勉強法をみつけることが親の仕事だと思います。
受検校の10年間スーパー過去問
受検校の過去問は何社かで発行されていますが、我が家では声の教育社の過去問を使いました。受検校の過去問は必ず取り組んでください。過去問を見ると分かりますが、学校によって問題の傾向が全く違います。同じ公立中高一貫校でも、求めている生徒像が違うことが一目瞭然です。自分が受検したい学校がどんな生徒像を求めているのか、どんな能力を問われているのか、をしっかりと把握して対策しましょう。
過去問に関しても、とにかくコピーをして問題を解いていました。過去問を解き始めた時期は、小6の10月頃からです。理由は、「公中受検新演習 文系 理系」のテキストが大体終わるころを目安としていたからです。そして、解いた問題は過去5年分のみで、それ以前の過去問には取り組んでいません。これは志望校にもよるので注意していただきたいのですが、娘の志望校に関しては5年ほど前に出題傾向が変わり、5年以上前の問題はあまり参考にならない、と判断したからです。
過去問に関しては小6 10月~1月までの4か月間に、5年分の問題を各10回以上繰り返し問題を解きました。問題を解き始めた10月頃は、ほぼ0点という衝撃な結果でしたが、あきらめず一つ一つ理解することを目標にひたすら繰り返し同じ問題を解くことを4か月間必死で行っていました。
全く分からない問題に関しては、塾の先生に教えてもらい、家でもう一度解く、ことを繰り返していました。教えてもらってもまた分からなくなった問題は、また塾の先生に教えてもらう、の繰り返しです。一問一問の内容が濃いので、先生も一つ一つ丁寧に分かるまで根気強く教えてくださいました。
その甲斐もあり、受検直前にはすべての問題をパーフェクトに解くことが出来るようになっていました。本当によく頑張ったと思います。ひたすら同じ問題の解き方を教えてくださった塾の先生にも感謝です。とてもつらく大変な4か月だったと思います。
模試
受けた模試は2種類で合計7回です。個別指導塾自体が独自で行っている模試がなかったため、調べた上、2種類受けました。
個別指導塾は個別にきめ細かい指導をしてくれる点は優れているのですが、周りと比べたり、プレッシャーを受ける機会がないので、本番で緊張しないためにも練習のために受けさせました。
公立中高一貫校 適性検査型の模試
こちらの模試は志望校別に問題が違うわけではなく、適性ⅠⅡⅢ型の問題があり、総体的に判断し、志望校別に合格判定が出る模試でした。
合計3回受けましたが、志望校の合格の可能性は以下の通りでした。
1回目 | 2回目 | 3回目 | |
合格 可能性 | 50% | 30%未満 | 30%未満 |
3回目の模試は11月頃でしたが、厳しい結果でした。実力が分かって良かったと思います。
他塾主催 志望校別に合格判定のある模試
志望校への合格率が高い塾が行っている模試を選びました。通称 SOKKURIテスト といわれる模試です。志望校別に問題も違い、受検者も多いので、現実的な合格判定になり参考になる、と判断し受けさせました。
こちらの模試は合計4回受けましたが、合格の可能性は以下の通りでした。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | |
合格 可能性 | 60% | 60% | 60% | 50% |
最後の模試は1月だったので、受検直前です。厳しい現実を突きつけられましたが、そのおかげで、合格できる可能性が低いことが分かり冷静になれました。
合格可能性は優しめに判定されているため、実際の合格可能性よりも少し高めに出ています。50%というのは合格の可能性が低いことを表しています。
どちらの模試もほぼ同じ結果でした。本人の実力自体はついていたと思いますが、周りの受検生も確実に実力をつけていることを実感しました。
模試を受けるメリットは、実際の試験で出る可能性が高い問題を経験することができる点です。模試の試験問題はその年の傾向を予想して作られており、より新鮮で新たな問題に取り組めるので、結果はどうあれ受けることをお勧めします。
模試は結果よりも、出来なかった問題の復習に注力しましょう!
合格できなかった場合の対応策
模試の結果からも合格できない可能性が高いことは現実として受け止めていました。親子でも話し合い、合格を勝ち取れなかった時の選択肢を2つ検討し、本人の希望も十分聞いたうえで最終的には決めました。
1.指定校区内の 公立中学校 への進学
2.指定校区外だが 通学可能な公立中学校(*) への進学
*通っている小学校で騒動に巻き込まれた経緯があり、事前に役所の担当者と校区外の公立中学校への進学相談をしていたため。
合格を勝ち取れなかった時は、1の校区で指定された中学校に行く、と親子で決断していたため、
「どこの中学校に行っても、良い面と悪い面があるし、結果合格しなくても勉強したことは絶対に無駄にならないから。あなたの未来の役に必ず立つから。」
と娘には何度も言い聞かせていました。合格できない場合の対応策は親が必ずしてあげましょう。大切なお子様の未来を明るいものにしてあげてください。
試験当日は緊張しますので、少しでも安心させてあげましょう。
合格できなかった時のことは、必ず親子で話し合っておきましょう!
受検の結果
1.私立中学校
本命の志望校の前の練習と試験の雰囲気を経験するため、適性検査型の試験を導入している学校を2/1に受検。本命の志望校より偏差値が20ほど低い学校を選択。
試験後、「まあまあできた」と本人も言っており、ある程度手ごたえを感じていたようです。
→ 翌日 合格発表 なんと 合格!
合格の連絡をいただき、こちらの学校には感謝しかありません。この合格の連絡が、本命の受検前に少しだけ自信をもらい、前向きな気持ちで試験に臨むことが出来ました。
2.本命 公立中高一貫校
2/3 受検
試験当日は、いつも通りの時間(5:00)に起き、勉強をし、試験会場には受付開始時間に着くように家を出ました。親子ともに緊張。「大丈夫。全力を出しておいで。」と言って、送り出しました。
試験後、「適性Ⅱが全然できなかった・・・。適性Ⅰは書いたけど、びみょうかも・・・。実技試験はたぶん大丈夫だと思うけど、よくわからない・・・。」と落ち込む娘。
「とにかくがんばった! 全力を尽くしたから、あとは結果を待とう。 だめでも、今までの努力は無駄にはならないし、必ず違う未来がまってるから。」 内心、だめだったか・・・と落ち込みましたが、がんばった娘を誇りに思い、高校受験で新たな道をまた切り開いていこう、と決意しました。
→ 数日後 合格発表 なんとまさかの 合格!
合格者の中に娘の受検番号を見つけた時は、涙しました。本当に受かっていると思っていなかったので、正直驚きました。最後まであきらめずに取り組んで良かった、と心から思います。人生は何があるか分からないものです。あきらめずに前を向くことの大切さを学びました。
運とご縁があっての合格でした。運を引き寄せるためにも前を向いて明るく立ち向かいましょう。努力が全て報われる、とは思いません。でも、努力の先に明るい新しい未来が待っているはずです。きっとどんな道でも大丈夫です。親子で最後まで戦いましょう。
まとめ
1.受検日までのスケジュールを作成し、必ず進捗を親が管理しましょう。
2.1日のうちの何時から何時に勉強するのか、を決めて毎日同じ時間に勉強しましょう。受検は朝が早いので、朝の時間の勉強をお勧めします。
3.塾の先生との連絡は密にとりましょう。先生との信頼関係はとても大切です。
4.志望校に合格実績のある教材を使用しましょう。2種類以上の教材を徹底的に使用することをお勧めします。
5.模試は必ず受けましょう。最低2種類 4~5回は受けることをお勧めします。
模試の結果よりも、出来なかった問題が出来るようになることに集中しましょう。
6.最後まで合格すると信じて、あきらめずに勉強に取り組みましょう。ただし、合格できなかった場合の対応策は必ず親子で話し合って決めておきましょう。
受検の勉強方法に正解はありません。
でも、受検を決めた限り最後まで粘り強く前に進みましょう!
すべてのお子様に実り多き春が来ることをお祈りしています。
小学5年生までの勉強について興味のある方は、ぜひご参考ください。
↓ ↓ ↓
【小学5年生からでも間に合う!】公立中高一貫校 合格のための勉強方法 (小学校低中学年編) は こちら
【小学5年生からでも間に合う!】公立中高一貫校 合格のための勉強方法 (小学校5年12月編) は こちら
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